「上杉景勝」

 

 さて、今年のNHK大河ドラマ『篤姫』は、主人公がいまいちマイナーながらも、主演の宮崎あおいの好演などにより、なかなか好評を得ているらしい。管理人も見ているが、なるほど、なかなかに面白く見させて頂いている。が!やっぱり管理人は戦国好きなものですから・・・いやいや幕末も好きではあるのだが、なんせ歴史への扉が戦国だったもので。昨年の大河ドラマ『風林火山』は面白かったなぁ。視聴率はいまいちだったようだが、久し振りに骨太の時代劇を見たように思えた。やっぱり武田はよいのう。信長の野望(ゲーム)で使える武将が勢揃い!そういえば話は変わるが、始まる前は散々に貶していたGakutoの上杉謙信。見ている内に段々嵌まってしまった。。。あの芝居気たっぷりの雰囲気が、一種超人離れした雰囲気をかもし出していて面白かった。

 さてさて、本題。祝・京都にての歴史物語「上杉景勝」三部作完成!1、2作はだいぶ前に書いていたが、この度ようやく3作目を書き終えた。いやぁ~、たいした話でもないのに管理人の自堕落な性格の為に長くかかったなぁ。
 上杉景勝といえば、上記の上杉謙信の養子で、その跡を継いだ人。そして管理人が大好きな戦国時代が舞台の来年の大河『天地人』!の主人公、直江兼続の主人。豊臣秀吉の下では五大老に列した人物だ。
 管理人が初めて上杉景勝を知ったのは、少年週刊ジャンプで連載していた「花の慶次」(原作は隆慶一郎の「一夢庵風流記」。てか、正月の10時間新春時代劇で阿部寛主演で映像化して欲しい!!という、管理人の勝手な心の叫び・・・。ちなみに「鬼神」はこの漫画の大きな影響下に書いてます。ちょっとリアルにしてみようという試み・・・をしただけの作品。。。)。主人公の前田慶次郎が直江兼続の友となり、その主人である景勝とも知り合う。そして慶次郎は景勝の人柄を認め、関ヶ原の戦いの際には上杉家に仕官する。そもそもこの作品において慶次郎は凄まじく魅力的な人物に描かれており、その慶次郎が認めた上杉景勝って、どんだけ凄いのかという訳で、昔から管理人の中では高ポイントを稼いでいた武将だ(信長の野望でもそこそこ使えるが、いかんせん登場がやや遅い。どうでもいいことだけど)。
 実像としては、背が低くい割には頭が大きかったらしが、いつも眉間に縦皺を刻み眼光鋭く威厳に満ち、また猛勇で戦場でも高鼾をあげて眠ったという。
 父親は長尾政景。母親は謙信の姉である仙桃院。幼名卯松。のちに喜平次顕景と称した。父である政景死去の後、春日山城に入り謙信の養子となる。
 謙信の死後『御館の乱』を経て、上杉家の家督を相続。豊臣秀吉と和議後、小早川景隆の死去に伴い五大老に列せられる。また越後から会津120万石へ転封となる。
 関ヶ原の戦いの折には西軍に組し、戦後会津120万石から米沢30万石へ転封となる。
 大阪冬の陣に参戦し、夏の陣では京都の警護にあたる。
 元和9年(1623)に景勝逝去。享年69歳。

 そんな景勝だが、京都との関係はというと、何度も上洛を果たしている。中でも一番の痕跡を残しているのが、伏見区にある「景勝町」という地名だろうか。この景勝町は3作目の舞台ともなった上杉家の伏見邸があった場所で、その名残を今に残している。また謙信の法名を大覚寺門跡の執奏から受けたのに因み、景勝をはじめ歴代の上杉家当主の法名は大覚寺門跡で得ていたという。

 と、勝手気ままに書いてきたが、もし上杉景勝に興味を抱いたならば、よろしければ拙作「寡黙の将」「「心、鬼になりて」「上杉景勝」の3部作を一読頂けましたら幸いです。
 後は来年の大河「天地人」を楽しみに!

(2008/05/15)

<上杉景勝縁の地>

 ・歴代の上杉家当主が法名を受けていた。
  大覚寺ホームページ⇒http://www.daikakuji.or.jp/

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