「2015桜見物」
2015年桜見物。
さて、今年はどこに行こうかと考えた。考えた。考えたが・・・うーん、どこに行こう。。。
そんな時、たまたま六孫王神社の名を見付けた。そういえば、綺麗に桜咲いたよなぁ~、と。個人的に思い入れのある神社(ただ、近所に住んでいたことがあるだけだが)。久し振りに行ってみるか~、と。
今回は余り張り切り過ぎずにゆとりを持って京都を訪れてみた。
そんなゆる~い気持ちを竜神様(かつて六孫王神社の池には龍が住んでいたとの伝説がある)がお怒りになったか、この日は小雨降るどんよりとした空模様。桜は青空に良く映える。ああ、青空が欲しかった。。。
JR京都駅の八条口を出て一路西へ。
やがて見えてきた六孫王神社。かつては広大な敷地を有していたようで、上記したように龍が住むとの伝説が残るほどの池があったのだが、現在はJRの線路に敷地を割譲し、決して広いとは言えない敷地に僅かな池と、社殿を配している。
そんな境内を桜が飾る。広くはないからこそ、桜の密度を高く感じる。
桜は参道と池の周辺に植えられ敷地の前面に並ぶので『桜が迎えてくれる』といった雰囲気だ。参道を進んだ拝殿の前にも数本植えられているが、この日はまだ花を咲かせてはいなかった。
散策し、移りゆく風景を眺める、といった様な楽しみ方はできないが、その場にあって見上げる桜は美しかった。
久し振りの風景をしみじみと味わう。
六孫王神社ホームページ⇒http://www.rokunomiya.ecnet.jp/
六孫王神社を出て来た道を少しだけ東に戻れば、すぐに東寺の参道に入ることができる。
東寺と桜。桜を目的に東寺を訪れたことがなかったので余り印象になかったのだが、ない訳ではなかった筈との頼りない記憶を辿って訪れてみた。
北大門から入ってすぐのところに早速一本の桜が。
まずはそのまま右手に進み大師堂へ。大師堂に向かって右手に数本の桜が花を咲かせていた(写真上部)
そのまま大師堂の西側を進むと三面大黒天を祀るお堂があるのだが、その前には一本の紅色も鮮やかな桜が咲き誇っていた。枝が上向きの為に、まさに燃え立つようである。
毘沙門堂前を抜けて拝観受付へ。受付を入ってすぐ左手に、東寺の名物といって良いだろうか『不二桜(八重紅枝垂れ桜)』が華麗な姿を見せていた。弘法大師の帰朝1200年を記念して移植されたそうで、東寺の象徴である五重の塔との共演は見応えがあった(写真下部)
更に進むと「こんなに桜あったか?」というぐらいに、池の周囲を巡る様に桜が続いていた。その光景は想像以上で、立派な桜の名所のおもむきだ。
講堂、金堂を背景に。また五重の塔を背景に。
一見の価値あり。
東寺ホームページ⇒http://www.toji.or.jp/
地下鉄で四条まで北上し、そこから八坂神社方面へと歩く。
鴨川の手前。高瀬川を越えようとすると、その川岸の桜並木も見事に花を咲かせ人々の目を楽しませていた。
京都にての地図(googleマップ)
最後に訪れたのは祇園白川。
京都らしい風情ある街並みを彩る桜とあって、多くの観光客の姿があった。
こちらも白川に沿って桜並木が続き、風情ある建物を背景にして情緒漂う。
京都にての地図(googleマップ)
ゆとりをもって巡った2015桜見物。
毎年恒例の勝手にランキングは今回は置いといて、なによりも東寺の桜の多さが際立った。不二桜という名物もあり、京都の桜の名所の一つと充分に言えるだろう。
一方の六孫王神社は、親しみやすい桜の名所か。訪れる人も少なく、じっくりと桜を楽しめる。
高瀬川、白川の桜並木は、行き交う人々の目を楽しませている。京都の日常に溶け込む桜の姿、とでも言おうか。
天気は悪かったが、今年は詰め込み過ぎなかったのでゆとりを持って巡ることができた。
多くを見ようとするばかりではなく、時にゆとりを持った計画ってのも大切、としみじみ思ったり。
そして今年も、京都に春が来た。
(2015/04/05)