<ひつじドーナツ>

<店舗名:ひつじ>
<価格:本文に記載>

 

 ドーナツを好んで食べる習慣がない。
 嫌いな訳ではない。ミスタードーナツに行けば、必ず3個は買う。逆に言うと、3個以下しか欲しない場合は、ミスタードーナツに行かないし、コンビニやスーパーで売っていたとしても買わない。
 つまり自己分析によると、ドーナツを3個食べたくなった時に、どうやら買うらしい。なんだ、この決まりごとは。。。
 なので、今回も購入は当然3個。ただ、いつもとの違いはミスタードーナツではないこと!
 京都にあるドーナツ屋さん。その名も「ひつじ」。
 てか、トレードマークがドーナツを咥えたひつじ、って。なんだかシュール。。。

 年の瀬で観光時期に比べて人通りが多くないにも関わらず、こじんまりとした店頭を訪れると商品があまりなかった。
 カウンター越しに見える奥の厨房ではご主人がせっせとドーナツを揚げており、なるほど地元の人に人気があるのだな、と知る。
 今回は以下の3点を購入。
 ・プレーン(税抜き200円/写真中央)
 ・クリームチーズときび砂糖(税抜き220円/写真左端)
 ・ホワイトチョコ(税抜き260円/写真下部)

 まずはプレーンから。プレーンはシナモン・きな粉・和三盆・メープルの中から好みのシュガーを選べるとのことで、折角の京都なので、和風に和三盆を選択。小袋に入った和三盆を付けてくれるので、これを食べる直前にドーナツの保存袋に投入し、ひたすらシェイクシェイク!まんべんにまぶせたなら、では頂きます。
  生地と油の香りがとてもよく、食欲をそそる。
  一口齧りつく。うん、もちもちの食感。油っこさもなく、素朴な生地の風味。そこに優しい甘味の和三盆の風味が足され、控えめながらもしっかりとした美味しさを味わわせてくれた。

 次はクリームチーズときび砂糖。これもきび砂糖が小袋に入って付いてくるので、投入後に再びシェイクシェイク!
 これまた生地はもっちり。そして生地の中にはクリームチーズが入っており、クリームが舌上に絡みつくのに合わせて、生地表面にまぶされたきび砂糖との相対性もあって、程好い酸味を風味の中に溶け込ませており、ただ次の瞬間には反対にきび砂糖の甘味を引き立たせるという、味の変化を生んでいて面白い味わいとなっていた。

 最後にホワイトチョコ。チョコを練り込んだ生地に、ホワイトチョコをたっぷりとコーティングしている。
 生地はパサつきなく、一貫してもっちりと。生地に練り込まれたチョコはダークチョコを使用しているようで、ほのかに苦味を感じつつ、一方で表面にコーティングされたホワイトチョコは甘味強めで、こちらも相対的な調和を意図した風味となっており、ホワイトチョコのパリパリとした好ましい食感と共に美味しく頂けた。

 さて、ドーナツは個人的決まりごとに従い3個頂いたが・・・写真右側に写る謎のパンが!
 店頭でドーナツに混じって「食パン」と立札にあり、ドーナツ屋さんの食パンってどんなんだろう?という好奇心に惹かれて、ついつい買ってしまった。一本税抜き700円。
 なので、せっかくなのでこちらもご紹介。
 封を開ける。小麦の香りが広がる。
 まずはそのまま頂いてみた。生地の密度は高くない。見た目に舌触りの滑らかさのようなものはなさそうだが・・・うん、このもっちり感、ドーナツのもっちり感に通じる奴だ。なるほど、これが「ドーナツ屋さんの食パン」か!
 風味は塩味がはっきりと感じられるが、塩辛いという訳ではなく、しっかりと旨味になっている。これはバターの塩味なのかわからないが、バターのまったりとした感じよりもさっぱりとした、軽く食べることができる風味となっていた。
 そしてトーストしてみる。生地の密度が高くない為、ふんわり感は出ないのだが、サクサクと歯触りの良い食感となった。もちろん、もっちり感は健在で、咀嚼していくともっちり感が甦り、好ましい風味を口内に残して行ってくれた。
 美味しく頂きました。

 京都とドーナツ。このサイトの意図としては本来語るべきなのだろうが・・・
 そもそも店舗がひつじとドーナツという突飛な組み合わせで成り立っている以上、京都とドーナツを屁理屈捏ねて関連付けたとしても、野暮ったいだけの話となるだろう。
 京都にある美味しいドーナツ屋さん。
 論より味が全て。これ以上でも、これ以下でもない。

(2018/12/30)

ひつじホームページ⇒https://ja-jp.facebook.com/pages/category/Donut-Shop/%E3%81%B2%E3%81%A4%E3%81%98%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%84-361742430621952/

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