宇治抹茶NYチーズケーキ

<宇治抹茶NYチーズケーキ>

<店舗:伊藤久右衛門>
<価格(税込):2625円>

 

 宇治といえばやっぱりお茶でしょう。
 宇治のお茶屋さんとして有名といえば、宇治橋の袂に店を開いて850年という通圓が有名だが、今回紹介する一品を扱っている伊藤久右衛門も宇治の地に店を構えているお茶屋さんだ。店頭では茶葉はもちろん、抹茶を使ったスイーツなどを販売している。そんな伊藤久右衛門には二種類の抹茶チーズケーキがある。一つは伊藤久右衛門が独自に開発したもの。そしてもう一つが今回紹介する宇治抹茶NYチーズケーキだ。前述の抹茶チーズケーキと何が違うかと言うと、こちらの抹茶チーズケーキはNYチーズケーキで有名なパパジョンズとコラボレーションした一品なのだ。パパジョンズのNYチーズケーキは以前から何度か頂いたことがあるが、濃厚な味わいがとても印象的だ。
 抹茶と濃厚チーズケーキ。さて、どんな融合を遂げたのだろうか。

 という訳で、早速頂いてみる。
 まずは同梱されている抹茶の粉末を振り掛ける。そうすると一層抹茶の香りが漂い、見た目には鮮やかな緑が加わる。
切り取りまして、一口。う~ん、舌触りはしっとり、まったり。一気に口内に濃厚な抹茶とチーズの香りが広がった。抹茶とチーズの組み合わせはどうかというと、全然問題ございません。そもそも抹茶は乳製品との相性はいいのだろうし、それに組み合わせの違和感を感じさせないのが作り手の腕の見せ所でもあるのだろう。ひたすら濃厚であっても嫌なチーズ臭さのようなものはまったくなく、抹茶の苦味も程よく効いている。美味でございます。
 と、管理人の取り方が悪かったのか、土台のアルミプレートにケーキの底の部分が残ってしまった。もったいない、もったいない。フォークで擦って取り、その部分だけで一口。うひゃ~、なんだこれは、美味いぞ!タルト生地のような香ばしさがあり、そこに抹茶の風味が染み込んで味がにじみ出るというよりも、かえって舌や上顎が求めて吸いつけられるような美味しさ。凄く大袈裟にイメージすれば、高重力で周囲の物質の吸い込んでしまうブラックホール的な美味しさとでも言おうか。濃厚というよりも濃密。この底の部分が一番美味しく感じてしまった管理人の感覚は邪道であろうか?職人さんの意図を無視するものであろうか?――そんなん知らんがな。美味いものは、美味い。

 ご馳走様。
 ちなみに、この宇治抹茶NYチーズケーキは本当に濃厚である。なので、量を食べるには適していない。量を食べていると途中で段々重くなり、折角の感激が薄くなってしまうので注意が必要だ。多くても四分の一ぐらいずつ食べるのがいいだろう。管理人は一気に半分を食べて……途中から重くなった。無理するもんではない。

 しかし、本当に一番のインパクトは底にあった。
 気を付けて!そこにブラックホールが潜んでいるぞ!的な美味。
 大きさの割には少々お値段はするが、もし機会があれば一度吸い寄せられてみてはいかが?

(2009/01/08)

伊藤久右衛門ホームページ⇒http://www.rakuten.co.jp/itohkyuemon/index.html

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