<さがの路>
<店舗名:京洋菓子司ジュヴァンセル>
<価格(税込み):357円>
最近はもっぱら阪急電車を利用し、四条烏丸、四条河原町を京都の玄関口としている管理人にとって、久し振りの京都駅ビル。所用でウロウロしてみると、いやぁ~、さすがに京都の表玄関?だけあって、京都中の早々たる和菓子屋さんが出店していますな。基本的に管理人は美味しそうなお菓子の情報などを仕入れると、京都駅ビルのお土産街のような集合店舗ではなく、町中にある独立した店舗を訪れて購入することが多いのだが、以前結構歩き苦労して訪れた店舗が京都駅ビルに出店しているのを見付けると、なんか無駄足だったかな?と、ちょっとした虚脱感に襲われた。
そんなアンニュイな気分を感じつつ、伊勢丹の地下にエスカレーターで降りていったら、これまた偶然見付けたのが今回紹介する京洋菓子司ジュヴァンセルの「さがの路」。京洋菓子司ジュヴァンセルではすでに「竹取物語」を紹介しているが、ジュヴァンセルでは竹取物語とこの「さがの路」が二大看板商品のようだ。
だいぶ前から試してみたいと思っていたので、良い機会だと購入した。
「さがの路」は手っ取り早くいうとレアチーズケーキなのだが・・・まず、笹に包まれているというのがなんとも憎らしい演出だ。個人的に笹のように葉っぱものに包まれている商品は一様に美味しそうに見えてしまう固定観念がある。だからまずその包みの姿から、これは美味しそうだと食べる前から先走りしてしまう。それにしても笹の緑の美しさといい、香りといい、なんとまぁ、最高の引き立て役だ。
笹の包みとセロハンを剥がす。出てきたチーズケーキの姿は見るからに一風変っている。ホームページの商品案内によると北海道産のチーズを使ったレアチーズケーキの間によもぎ餅を挟み、そして上にかかっているのは抹茶風味の餅(求肥)ということだ。さすがに『京洋菓子司』というだけあって、京風味たっぷりの一品だ。
では早速頂いてみる。鼻を近づけると、やっぱり笹の香りがとても良い。
一口。レアチーズのクリーミーなしっとりとした舌触りと、表面にかかった抹茶風味の餅とサンドされたよもぎ餅のモチモチ感があいまって、通常のレアチーズケーキにはない独特な食感を生み出している。これは完全に餅の効果だ。
風味は、やはり主役はレアチーズケーキなのでチーズの味が一番に強調してくる。抹茶とよもぎは本当に風味付けといった感じで脇役に徹している。ある意味、写真にあるような見たままの味の構造。緑に包まれたその姿は、味は――自然の息吹を宿すような。
とても美味しく頂きました。
しかしだ、どうも集団店舗に並ぶお菓子を見るとありがたみが失せる。やはり何事も楽して手に入れたものは感動は薄くなるのではなかろうか。
ならば感動への苦労は惜しむまい。
故に管理人は京都にての一品を求め、今日も歩く。
京都市内を上がり、下がり。西へ東へ。。。