茶の菓

<茶の菓>

<店舗名:MALEBRANCHE >
<価格(10枚入り)1260円>

 

 色々なお菓子でご当地限定と呼ばれる商品がある。福岡なら明太子味。沖縄ならシークアーサー味。そして京都といえば・・・やっぱり抹茶だろう。京都を象徴する味といえば抹茶。ということで、京都には抹茶を使用したお菓子が溢れている。
 かといって、それらのお菓子を食べてみても、いまいち強い印象を受けるような抹茶菓子に出会ったことがない。抹茶の分量の問題なのか、それとも、そもそもがそういう狙いなのか。
 そんな中、以前から少々気になっていた抹茶菓子がある。それが今回紹介するMALEBRANCHEの抹茶ラングドシャだ。似たようなお菓子は他からも出ているが、さて京都を代表する洋菓子店が作る抹茶菓子はどのようなものだろうか。

 見た目は見事なまでに綺麗な抹茶色。
 封を開ける。抹茶の香りというものがすると思ったが、反して漂うのは間に挟まれたホワイトチョコの甘い香り。
 これも結局はよくある抹茶菓子と同じかな?と香りから推測し一口食べてみたところ・・・おお!これは抹茶だ!凄く抹茶、抹茶している濃厚な風味。
 その濃厚な抹茶の風味に親しんでいると、ホワイトチョコのミルク感が混じり合い、こらまた味わい深い抹茶ミルクの風味へと変わっていく。ああ、美味い。。。食感はバリバリという感じではなく、軽いサックリ感。個人的にはバリバリいきたいところだが、この軽いサックリ感が咀嚼により細かく砕けることによって、ホワイトチョコとの融合を容易にしていることを考えると、やはりこの食感がベストなのだろう。
 この手の抹茶菓子で、ここまでしっかりとした抹茶の風味を味わったのは初めてのような気がする。抹茶の苦みもしっかりとあり、故にホワイトチョコの強い甘味が融和し、バランスのとれた旨味をもたらしてくれる。
 とても美味しく頂いた。

 あえて言うならば、抹茶のインパクトが強いだけに抹茶の苦手な人には少々酷な風味になっているかもしれない。当たり障りのないという意味では、もしかしたら風味の薄い抹茶菓子の方が受け入れられやすいのかもしれない。
 それにこの「茶の菓」、小市民的感覚でいうと、そこそこにお値段もする。それだけの値段を付けるなら、うちも負けない!という競合他社もありそうだが・・・
 しかしだ、この濃厚な抹茶の風味こそ「京都限定!名物の抹茶菓子!」と呼べる一品ではないだろうか。
 高級和菓子のように形式ばったイメージはないが、しっかりと抹茶の風味を活かしたちょっと通な京都土産として、試してみるのもいいかもしれない。

(2011/11/13)

MALEBRANCHEホームページ⇒http://www.malebranche.co.jp/

京都にての一品トップへ トップページへ