>しっとり祇園石畳

<しっとり祇園石畳>

<店舗名:BAIKAL>
<価格:(1個)189円(税込)>

 

 だいぶ以前、雑誌かネットか媒体は忘れたが祇園の石畳なんちゃら?というニュアンスのお菓子が登場したという情報を得ていて「どんなんだろう?」と思った記憶が微かに残っていたところ、今回たまたま『しっとり祇園石畳』見付けたので、これがその微かに残っていた記憶の商品かな?と思い購入してみた。

 味はショコラと抹茶の二種類。
 見た目は商品名でもある『石畳』をイメージしたのだろう、長方形のブロック型。
 さて、まず抹茶を頂いてみることにして手に取るが、いまいち抹茶の香りは漂っていない。
 一口。おお、なるほど。今度は商品名である『しっとり』という表現が納得の、まさにしっとりとした食感。密度の濃い生地が口の中で滑らかに溶けていく感じ。BAIKALの商品紹介によれば「しっとりと雨に濡れた風情のある祇園の石畳をイメージ」したそう。そういうコンセプトがあったのかと、これまたなるほど納得。
 そして風味はというと、これまたしっとりとした食感に負けない濃厚な抹茶の風味。嗅いだ感じ、抹茶の香りはあまり感じなかったのだが、口に入れてみると全然違う。しっかりと抹茶の苦みも効いている。そして生地の中には小豆が散りばめられており、抹茶の苦みの中、小豆の甘味が時に程よく広がる。うん、美味しい。

 次にショコラを。
 抹茶と同じように、どうも香りはいまいち感じられない。花粉症で鼻が馬鹿になっているのか?
 しかしだ、食感はしっとりと、そしてこれまた濃厚なショコラの風味が。お菓子を包んでいる封にも「アリバ種オーガニックカカオ使用」と印字する程こだわりのエクアドル産のカカオを使用しているようで、だからと言って利きカカオができる程の味覚なんて持ち合わせていないが、しっかりとインパクトを残すショコラの風味が印象的だった。そして生地には抹茶とは異なり白小豆が散りばめられ、個人的には抹茶に含まれた小豆程に風味でのアクセントは覚えなかったが、食感としてのアクセントはしっかりと感じとれた。はい、これまた美味しい。

 かつて覚えた「どんなんだろう?」という好奇心に間違いはなかったようで、形状、食感、風味、どれもが製造者が意図したコンセプトを良く表現し、なるほどと唸らせてくれた。
 食せば思わず、深々と降る霧雨の中、祇園の石畳の上を傘を差しポクポク、と歩を進める舞妓さんの風情を思い浮かべる一品、とでも言おうか。

(2013/04/13)

BAIKALホームページ⇒http://www.baikal.jp/

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