蕨餅

<蕨餅>

<店舗名:みずは北川>
<価格:550円>

 

 某日、長岡天神の周辺を散策しようと思い立ち、それに合わせて近くになんぞお店はないかな、と調べてみたら、みずは北川というお店を見付けた。ほうほう、なにやら蕨餅が有名なのね・・・と思いつつ、まぁ気が向いたら行ってみようか、程度に考えて散策を開始したところ・・・なんだかんだで気が向いたので行ってみた。最初は蕨餅は買う気ではなかったのだが、後から入ってきたお客さんが蕨餅を注文しているのを聞いて・・・やっぱり買ってみよう、と思い購入してみた。
 で、後で知ったのだが(調べた時は店舗重点で中身そこそこだったので)、みずは北川の蕨餅はお取り寄せ和スイーツとしてネットでは有名らしく、へぇ~、そうだったんだ、と。
 さて、そんな有名な蕨餅のお味はいかに。

 箱を開けてみると、最初からきな粉がまぶされている状態だった。個人的に購入するわらび餅は大概きな粉が別封されているので、いきなりの姿に若干の違和感が。そして、当然ながらきな粉が湿っぽくなっている。上記理由により、わらび餅という固定観念からすると、見た目にはいまいちよろしくない(と、書きつつ、別封でもどうせまぶす訳で、その手間が省けていると考えれば効率的か)
 香りは・・・うーん、きな粉の香ばしい香りが良い。これは間違いない。
 では、頂く。おお、トロッと、もちもち、プルプル。京都でも某店のわらび餅は良く食べるのだが、そこのは弾力があり、それはそれで好みなのだが、そこのと比べるとだいぶ柔らかい。ただし、ただ柔らかいのではなく、粘り気があって舌触りが楽しいとでも言おうか。
 そして、その楽しめる舌触りと相まって、きな粉の香ばしさと、ふんわりと伝わる和三盆の甘味が長く口内に留まり、旨味をこれでもかと堪能させてくれる。
 なるほど、これは美味しいわ~。

 わらび餅でも、色々な食べ方がある。きな粉と付けたり、黒蜜を付けたり。
 どれもが美味しいのだが、個人的には和三盆を使用し、わらび餅自体に味を付けた物が好ましく思ってしまう。別のお菓子に使用される和三盆は優し過ぎ、そんなに存在感を感じないのだが、どうしてかわらび餅に使用された時の和三盆には素晴らしい存在感を感じてしまう。
 そんな個人的嗜好に照らし合わせれば、ネットでの人気も「なるほど」と思える美味しさだった。
 風味、後引く蕨餅。
 夏の風情にも一役いかが?

(2013/07/10)

みずは北川ホームページ⇒http://www.mizuha.co.jp/

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