特選都路里パフェ

<特選都路里パフェ>

<店舗名:茶寮 都路里(本店)>
<価格:1155円(税込)>

 

 友よ!なぜそこまできて諦めてしまうのだ!我々の勝利はもう目の前だというのに!

 そう、それは一種の戦場ではなかろうか。

 今や四条通りの名物といってもいいだろう、都路里本店前の行列。管理人も当然その列に並ぶ。その待ち時間は短い時でおよそ20分。長い時ではおよそ1時間にもなろうか。故にこの戦場では脱落者が相次ぐ。

 友よ!見も知らぬ君を、私はあえて友と呼ぼう!君はなぜ、この行列を見て苦笑いを浮かべ立ち止まってしまうのか。さぁ、おいで、私の後ろへ。最後尾へ。時間はたっぷり30分以上はかかるだろう。けれどここは戦場なのだから、君はそれぐらいの覚悟を持ってここに来ているのだろう?なのに、なぜだ友よ!君は1階の店舗で抹茶ソフトクリームを買って立ち去ってしまった。確かにそれも美味い。けれど、我々の目指すものはそれではなかった筈だ・・・・・・

 友よ!なぜここまできたのに脱落してしまうのだ!折角20分は並んでいたのに。君は何度も時計を確認して、そして踏み出してはいけない一歩、脱落の一歩を踏み出してしまった。そして君は、1階の店舗で抹茶の生チョコレートを買って去ってしまった。確かにそれも美味い。けれど、我々の目指すものはそれではなかった筈だ・・・・・・

 我々の敵は時間だ。確かに君らにはぎっしりと詰まった予定があるに違いない。けれど、目的を達成する為には忍耐と少しの犠牲が必要なのだ。
 そうして初めて、我々は勝利を得ることができるのだ!ほらご覧、ついに店内へ導かれたぞ。

 勝利!管理人にとってその証こそが<特選都路里パフェ>だ!美味い!でかい!種類豊富!これ以外に勝利の証があるだろうか!確かに他も美味いのだが・・・・・・いや、やはりこれでなくては管理人の気が収まらない。

 内容はおおよそ以下の通り。
 <抹茶生クリーム、抹茶カステラ、栗、蜜柑、抹茶シャーベット、抹茶アイス、抹茶の寒天、小豆、抹茶団子、白玉団子、バニラアイス、普通の寒天>

 その中でも管理人を惹きつけてやまないのが、抹茶生クリームと、なぜか小豆。
 抹茶生クリームは厳しい時間との戦いを乗り越えた苦労を忘れさせてくれる。風味ある甘みが口の中でとろけ、そのとろけ具合が全身に伝わりホッとしてしまう。
 小豆はどこの小豆を使っているかはわからないが、おそらく他のアイス等との組み合わせによるものだと思うが、妙に美味い。

 栗と蜜柑は普通。あと、唯一管理人には抹茶カステラの良さがわからないのだが、その他は安定した美味しさだ。
 一番底に普通の寒天が入っているのだが、溶けた抹茶やバニラのアイスが底に溜って混ざりあって、それを身に纏っているので、これはこれで美味い。

 最後にグラスを傾けてスプーンで溶けたアイスをかき集め、一滴残らぬよう完食。
 ごちそうさまでした。

 以上のことから学ぶ、勝利の条件は……都路里を予定に組む時は、時間に余裕を持たせよ。もしくは、開店直後か閉店前を狙うべし!

 季節は冬に突入するも、都路里の熱き戦いは終わらない。

茶寮都路里ホームページ⇒http://www.giontsujiri.co.jp/saryo/

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