<手織り寿司(上)>
<店舗名:AWOMB(アウーム)>
<価格(税込):2340円>
以前、テレビでの紹介を目にし、なんとも綺麗に盛り付けしてるなぁという印象が残ったAWOMB(アウーム)の手織り寿司。
うーん、食べるにも紹介するにも・・・良さそうなネタだ。
ということで、訪れてみることにした。
訪れたのは平日のランチタイム。事前の情報収集により開店前から並ぶのは当たり前の様。その他の情報としては、店内に収容できる人数は少ないようであり、かつ商品に限りがあり売り切れもあり得るという事。ってことは、狙うは一巡目(開店後、即着席できる状態)。そうなると、だいぶ時間に余裕を持って訪れた方がいいな、と考え、開店2時間前の10時到着を目標とした。
結果、お店前に到着したのは10時15分頃。しかしだ、すでに5組程が並んでいた!マジか!恐るべし、AWOMB。。。
11時前ぐらいから店員さんがメニューを片手に人数のチェック。
メニュー表を見ると、手織り寿司には並(1680円)・上・特上(2970円)の3ランクがあるようだ。松竹梅の原理でいうと人は竹を選びがちだというが・・・上にしておこうか。。。
12時の開店と同時に案内された席に着席。よし、予定通り。
やがて手織り寿司が机の上へ。まぁ、なんと鮮やか。
店員さんが一品一品の解説をしてくれるのだが、とにかく仕事が細かいというか、手が込んでいるというか。一つとして素材単品で構成される種がない。必ず数種の素材を組み合わせている。薬味も多種多彩。説明を聴いているだけでこんがらがってくる。まぁ・・・華やかでございますなぁ。
寿司種の他には海苔と酢飯と茶蕎麦とが並んだ。
食べ方としては用意された海苔に酢飯を敷き、そこにお好みの種を乗せて海苔を巻いて食べる巻き寿司方式。
では、早速頂く。
・・・と、全種を挙げていくときりがないので、今回は細かな感想は割愛。
基本的には刺身ネタをベースに、添えられた野菜、薬味を入れて巻いてガブリ、と。うん、単純に美味しい。
美味しいのだが・・・
食べ進めて行く内に個人的に覚えた問題点が3点。
まず1に、用意された海苔が小さいこともあり、またネタもそれぞれ数種の食材を組み合わせているのでボリュームもあり、更に酢飯を多く敷いてしまうと・・・海苔を巻けない。いくつかは巻かずに海苔を折りたたんだだけで口に突っ込んだ。もうちょい海苔が大きいとありがたい。ただし、あくまでも野郎目線。
2に、上記した理由からネタと酢飯を少なめにして『巻く』という形式に拘りだすと、今度は用意された海苔がなくなり、ネタと酢飯が余ってしまう。海苔の追加は別途追加料金要。うーん、ペース配分が難しい。何種類かのネタはそのまま食べた(自分の判断でそのまま食べたいな、と思ったものも含む)。
3に、これは完全に個人の能力?性格?にかかわる問題だが、余りにも種類が豊富過ぎるので最初はちゃんとネタのバリエーションを考えながら巻いていたのだが・・・後になると段々考えるのが面倒になってきて、最後の方は残った食材を、良く言えば贅沢乗せ、悪く言えばやたらめったら、に詰め込んで食べるに至った。いや、それでも美味しく感じられるから不思議だか。いや、本当に。
そんなこんなで、あっという間に完食。
御馳走様でした。
とにかく、まず見た目に印象的な一品だ。素材の見た目を際立たせる、黒の平皿も計算されているといって良いだろう。
そして、豊富食材なバリエーション、それを活かした繊細な調理。
なるほど、女性に人気という評判通り女性の好みを強く刺激する、というよりは優しく包み込むように、けれどがっちりと心を掴んで離さない、といった魅力の空気感を、店舗の内装も含めて、感じられるものがあった。
実際に客層も圧倒的に女性が多かった。
『手織り寿司』という名は、店舗がある室町に多くの老舗呉服商が存在することに因んで名付けられたという。
着物の繊細な仕事。そして華やかさ、鮮やかさ。雅なるかな――
雅なるかな、手織り寿司。
ただ、野郎は思うのです。
・・・うーん、満腹中枢が働かない。なんか物足りない・・・丼もの食べたい(※丼ものメニューは御座いません。。。)