<濃厚チーズケーキ>
<店舗名:Frais Frais Bon !>
<価格:1380円(税込)>
あれ?これって・・・
懐かしい記憶が蘇る。
某メーカーさんのバターのパッケージっぽいですけど?(現在のデザインは不明)ってだけのことで、単純に惹かれてしまった。
ニヤッとする。その時点で、パッケージデザインの勝利。そして私は敗北者。購入決定。
ただ敗北するだけではしゃくなので、せめても、商品で満足させてくれたら、私の心も休まろうというもので。
さて、いかに。頼むぞ『濃厚チーズケーキ』
『濃厚チーズケーキの美味しい食べ方
濃厚チーズケーキは冷蔵、半冷凍、冷凍3つの温度帯でお楽しみいただけます。
・冷蔵でなめらかなチーズケーキ
・半冷凍でアイスデザート
・冷凍でチーズアイス』
との説明メモが購入した箱に添付されていた。なるほど。が、この説明書きに気付かずに、店舗で冷凍でお渡しします、と言われていたので、こういうものは冷蔵庫で解凍してから食べればいいんだろう、という先入観に基づき、普通に解凍してしまった。
おおよそ、人間の失敗は先入観に依るってのは間違っていないな、と知る。
ということで、今回はなめらかなチーズケーキとして『濃厚チーズケーキ』を頂く。
見た目。真っ白。アルミ容器に入っているので包丁で切り分けてお皿の上に盛り付けるのも難しそう。なので、こうなったらスプーンが最適だろうと判断し、スプーンで豪快に掬っての大人食い。掬い上げてみると、中は二層になっており、上層の白い部分は割合でいうと五分の一程度の厚さで全面を覆う生クリーム。その下に厚さ五分の四のチーズケーキ部分となっている。チーズケーキというとタルト生地が最下層にあるという先入観があるのだが、この濃厚チーズケーキは生クリームとチーズケーキ部分のみで作られているようだ。
香りはほんのりのチーズの香り。
では頂く。売り文句は「クリーミーで濃厚。なめらかな口どけ。 レアでもベイクドでもない噂の新食感」とのこと。
一口。なるほど。生クリーム部分は滑らかに。チーズケーキ部分はふわっと、滑らかに。確かにベイクドのように焼いて固めた感じもなく、かといってレアのようにゼラチンで固めた高密度の感じでもない。ある程度ベイクドのように空気を含んでいながら、レアのような滑らかな食感が味わえる、と言ったらよいだろうか。つまり、ベイクドとレアの中間的な食感だろうか。なるほど、これが新食感。
そして風味は『濃厚』というだけあって、濃厚である。くどいような甘さはなく、しっかりとしたチーズの風味が主役をちゃんと張っている。食感は新感覚でも、チーズケーキとしての存在感を、この濃厚な風味がしっかりと支えているようだ。
うん、美味しい。
衝動に敗れた敗北者から、英断を下した英雄にでもなった気分――は、言い過ぎとしても、満足を得ることができた。
Frais Frais Bon !(フレフレボン)は以前紹介した『キャラメルブリュレパイ』のガスパールザンザンのチーズケーキブランドだそうだ。
チーズケーキ専門店なので他にもチーズケーキ商品があるのだが・・・『濃厚チーズケーキ』のパッケージの個性が強すぎて、他の商品に目がいかなかったのは、印象戦略の功罪か。
第一印象から決めていました。
懐かしさついでに、懐かしい某番組の決め台詞?が蘇る。
もちろん、新食感も売りのチーズケーキ。
見てニヤッと。食べてニヤッとしてみたくなるかも。