近為のお漬物

<近為のお漬物>

<店舗:近為>
<価格:それぞれ>

 

 京都土産の定番の一つにお漬物がある。京都にはどれほどのお漬物屋さんがあることか。土産物屋を覗いても何がしかのお漬物は売っている。そんなお漬物激戦区の京都にあって、老舗の一つが今回紹介する近為だ。まぁ、紹介するも何も余りにも有名なお店なので今更といった感もあるが、よくよく考えると京都市内で余り店舗を見かけない。それもそのはず、実は近為は京都に本店の一店舗しか構えていないのだ。他の店舗は亀岡の工場を除いて関東。なぜに?とも思うのだが、とにかく京都唯一の本店を訪れた。
 暖簾を潜ると、有名お漬物屋さんにしてはこじんまりとした印象を受ける店内だった。主に中央のショウケースに様々なお漬物が置かれていた。早速物色。そんでもって片っ端から試食。うんま~い。馬鹿舌の管理人にはひたすら美味いとしか思えないお漬物の数々だが、とある友人に言わせると近為の漬物の特長は素材の味を大事にしているとのこと。言われてみれば、なるほど、そんなものかと納得。
 この日、管理人が購入したのは写真の5種類。写りが悪くて大変申し訳ないが、右上から「京なす」。その下が「ちりめん山椒」。その下が四季の味わいこと「ごぼう」。左上が「小かぶら」で、その下が「長いもおくら」。〆て3000円弱。買いすぎか?

 帰宅後、それぞれを順次味わってみた。ちりめん山椒は漬物ではないが、日頃のおにぎりの具材として大活躍。京なす、かぶらも間違いない。なるほど、素材の良さが活かされている感じだ。唯一、長いもおくらは少々しょっぱく感じたのだが、長いものシャキシャキとした歯応えに間違いはない。歯応え好きの管理人には、これはこれでたまらない一品だった。中でも管理人のお気に入りはやはりごぼうだ。どうしてごぼうをお漬物にするとこんなに美味しいのだろう。本当に旨味成分が凝縮されて詰め込まれているような感じになり、噛めば噛むほどに旨味がにじみ出てくる。もちろん歯応えもいい。白米がすすむ事間違いなし!

 なんだかんだで、やはり近為は間違いがない。
 もちろん人には好みというものがあってそれぞれ評価は異なるだろうが、管理人には充分満足に足る味だった。

(2009/04/16)

近為ホームページ⇒http://www.kintame.co.jp/

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