黒豆しょうゆ餅

<黒豆しょうゆ餅>

<店舗名:寺子屋本舗>
<価格(1個)130円>

 

 阪急電車の駅がある四条通りに錦市場は近いこともあって、京都に行くと特に目的もなくぶらぶらと錦市場を歩くことが多いのだが、今回ぶらぶら~と歩いていたら、今まで色々なお煎餅を販売していた店舗がリニューアルしていた。ここでは以前ぬれおかきを買ったりしていたのだが、今回なんでも新商品を発売したというものだから、興味本位で購入してみた。その名も黒豆しょうゆ餅。

 封を開いてみると、見た目の第一印象は・・・ブタの鼻?いや、黒豆が鼻孔で輪郭がまん丸くて・・・てな詳細な説明はこんなところではいらないか。なるほど、見た目に醤油の色合いがある。
 香りはうっすらと醤油の香り。ここまでは甘味の雰囲気がまったく感じられない。
 それでは一口頂いてみる。うん、もちもちっとしたいい食感。で、問題の風味はというと、餅の中には漉し餡が詰められいるので確かに甘い。甘いのだが、品名通りに醤油の風味もしっかりと口内に漂うので、その両方が相まって甘しょっぱい。印象を一番近いところで言えば、みたらし団子の様な風味だろうか。これはこれで、ちょっと変り種のお餅として美味しい。
 で、黒豆は、丸々とした黒豆が二つ餅の中に半ば埋まっているのだが・・・なぜ、この餅に黒豆が必要なのか、その必要性については取って付けたような印象でいまいちしっくりこなかったが、単純に弾力良く炊かれた黒豆は美味しかった。飾りか?飾りなのだろうか?

 味はもちろん美味しい。そして面白い。
 しかしだ、この後何回も繰り返して購入したいかといえば・・・個人的嗜好として甘味を求めるなら普通に甘い物が欲しいし、しょっぱいものが欲しいならしょっぱい物が欲しい。子供の頃から砂糖醤油で餅を食べる習慣はあったが、それは正月だけのお決まりで、年中好んで求めるということはなかった。
 そういう意味では、リピーターは呼びにくいのかな、という個人的感想。もちろん個人の嗜好であり、病み付きになる人はなるのだろうが。
 ただ、これだけは言えるだろう。先制パンチとしては面白い。
 まったりとした甘味ではない、小気味よい先制パンチを受けて「なるほど」としたり顔を浮かべるのもいいかもしれない。

(2011/12/25)

寺子屋本舗ホームページ⇒http://shop.telacoya.jp

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