チョコマロン

<チョコマロン>

<店舗名:林万昌堂>
<価格:(一箱)700円>

 

 四条通りを歩いていると何度となく店舗の前を通り過ぎたことのある林万昌堂。林万昌堂といえば甘栗が有名で、店頭を通る度に甘栗の良い香りがしていたのだが・・・余り好んで甘栗を食べるという習慣がなかったので今までは通り過ぎてばかりだった。ところが、なんか面白そうなものが発売されたという情報を今更ながら?得たので、初めて店舗に足を踏み入れてみた。
 それが今回紹介のチョコマロン。種類はミルク、ビター、ホワイト、抹茶。それと生タイプ(詳細は後ほど)のミルクが販売されていた。
 で、今回は個人的嗜好によりビターとホワイトを購入。

 では、頂いてみる。
 見た目は、栗にチョコレートをコーティングしたのね、と分かりきった感想。
 封を開けてみると、特別栗の香りはしなかった。まぁ、チョコレートにコーティングされているからね。
 いざ、一口ビターから。と、よく商品説明などを読まずに、いきなりの一口だったので驚いたが、栗は普通の甘栗ではなく、フリーズドライにしたものにチョコレートがコーティングされていた。なるほど、ここでようやく店頭で販売されていた「生タイプ」の意味がわかった。
 フリーズドライの栗を使用しているので、予想外の軽いサクサクの食感が楽しい。商品の説明書きに「長期保存のできるフリーズドライにし」とあり、長期保存を目的としたフリーズドライの副産物として、この食感は正解です!と誰ともなく拍手を送りたい。
 また、栗がフリーズドライなので最初の一口の風味はどこか味気ない。ところが、咀嚼を繰り返していくと水分を吸収した栗が甘い風味をしっかりと露わし、ビターチョコレートの苦みと相まってすっきりとした甘味となった。
 続いてはホワイトチョコ。こちらも食感は同じなのだが、ホワイトチョコの甘味と栗の甘味が溶け合うと、非常にまろやかな甘味となって口内に広がった。
 うん、美味しいです。
 ただ、栗がフリーズドライになっている為に、とても食感が軽くどんどん食べてしまいそうになるので、食べ過ぎには注意が必要かもしれない。

 甘栗というと縁遠いおやつと思っていたが、こうやってチョコレートにコーティングされただけで身近に感じてしまうのは、チョコレートの魔力か。
 しかし、チョコレートの魔力に包まれながらも、しっかりとした甘栗の風味は残し、決してチョコレートに支配されている訳ではないところが、長年に渡り甘栗を扱う老舗の技といったところだろうか。
 甘栗の進化形
 そんな言葉が思い浮かぶ一品だ。

(2013/08/07)

林万昌堂ホームページ⇒http://www.hayashi-mansyodo.jp/

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