<京あめ>
<店舗名:クロッシェ>
価格(税込):
<葵白・花浅葱・蘇芳:540円>
<カカオ・ド・マダガスカル:648円>
普段、あまり好んで飴を口にすることはない。風邪をひいて喉が痛い時に、のど飴を口にする程度か。
だって、虫歯の素。
なので、今まで京都で飴商品を見ても、購入してみようとは思わなかったのだが・・・
うーん、見た目って大切。
見た目に惹かれて、買ってみようかな、と。
そして、クロッシェの京あめは種類が豊富なこと。
当初は2種類ぐらい買ってみようかな・・・と思っていたのだが、絞りきれずに結局4種類購入。
購入の決め手はフレーバー。見た目で購入意欲を覚えたが、やはり飴は見て終わるのではなく、最終的には口に入れて味わうものなので。。。
・『葵白(あおいのしろ)』(Flavor:ウォーターメロン)/写真左下
「――葵とは徳川、白とは旧暦3月20日に摘まれる最上級茶を指す」――商品説明書きより
なのに、味はウォーターメロン。うーん、なぜに茶の味ではないのだろう・・・
見た目は緑と紫。緑を茶として・・・葵が紫?
うーん、どういう発想の元にこのネーミングと商品にしたのだろう。関係ないところで気になる。
香りは飴の甘い香り。
では頂く。
うん、メロンだ。メロン風味。それ以外にない。
・『花浅葱(はなあさぎ)』(Flavor:ペパーミント)/写真右下
「藍の単一染による青色の「花色」がかった「浅葱色」の意で、鮮やかな青色を言う。また、現在は薄い青緑をこう呼ぶこともある」 ――商品説明書きより
なるほど、鮮やかな青だ。スカイブルーといっても良さそうな鮮やかさだ。それに合わせているのは一目みると金色に見えるが、 良く見ると黄色に近い茶色か。
とにかくも、目に鮮やかな姿だ。
香りは飴。
では、頂く。
うん、ペパーミントだ。視覚的にも味覚的にも爽快で気分はブルースカイ、ってところか。
・『蘇芳(すおう)』(Flavor:あずき)/写真左上
「平安装束の決まり事である襲の色目のベース色の一つで裏生地で通年使用できる赤系色――」――商品説明書きより
そして味はあずき。うん、これはなんとなく関連性がある。
見た目は赤と小豆色の組み合わせ。うんうん、関連性がある。
香りは飴。
では頂く。
うん、あずきだ。見事にあずき風味。見事である。
・『カカオ・ド・マダガスカル』(Flavor:カカオ)/写真右上
唯一、見た瞬間に買おうと即決した商品。
「――マダガスカル産カカオの濃縮液をふんだんに使い、華やかで繊細な香りと果実のような甘味を再現した一品」――商品説明書きより
マダガスカル産のカカオといえば、フルーティな風味が特徴と某チョコレート商品に書いてあったような。。
濃い茶色と灰色?カカオのイメージか。
香りは・・・ん?他のと比べると、飴の香りが少ないか?そしてカカオの香りがする。
では、頂く。
おお、しっかりとカカオの風味がする。ただ、これがマダガスカル産カカオの独自の風味と判断できる舌は持っていないが。
けれど、やはり一番美味しい。自分の直感は間違っていなかったと言いたい。
クロッシェの母体は明治9年創業の老舗である今西製菓。
その老舗が培ってきた飴作りの技術と、ヨーロッパの色彩美の融合を目指したのがクロッシェの商品となっているようだ。
ヨーロッパでも特にフランスを意識しているようで、商品名にもフランスの童話作家シャルル・ペローの作品である『長靴をはいた猫』や、フランス王ルイ15世の公妾であった『ポンパドゥール』、ツールドフランスの優勝者が着用するジャージ『マイヨ・ジョーヌ』などがあり、そのネーミングにも面白さがある。
もちろん、日本古来に因んだ商品もあり、飴を通じて様々な部分で日本とヨーロッパの融合を目指しているようだ。
日欧融合の甘美。
視覚、味覚、ネーミング。それぞれに色鮮やかだ。