「2018紅葉見物」

 

 今年の夏は猛暑で、残暑も長く続くという予想から、秋口に入ると一変。急に寒くなって、これは平年通りの色付きになるのかな?なんて期待したのもつかの間、また暖かくなり、そして寒くなり。例年、こんな繰り返しはあるのだろうが、今年は寒暖の振り幅が大きかったように思う。そして結局、色付きは予想通りに若干遅かったように思われる。
 自然相手は難しいというけれど、近年は益々難しくなってきているので、遠くからピンポイントで予定を立ててこられる人を考えると、まだ近くにあって色付きを見計らって出かけられる我が身の幸運に感謝しよう。
 が、今年は諸事情により、ほとんど回れず。せめてもの紅葉見物として訪れたのは、八坂神社と円山公園。

八坂神社

 まず訪れたのは八坂神社。
 訪れる数日前に寒気が下りて来ていた時期があったので、もう少し紅葉を進んでいるかと思ったが、境内に点在する樹木は概ね上部は色付き始めてはいたが、中段から下段に至っては、まだ緑の部分が多くのこされていた。

 八坂神社と紅葉。
 上記したように色付きは点在し、まったく結びつかないことはないのだが、ただ、やはり八坂神社といえば、西楼門こそ朱の色付きの代表であって、紅葉がそれを上回るのは難しいように思われた。

八坂神社ページ⇒http://www.yasaka-jinja.or.jp/

円山公園

 次に訪れたのは円山公園。円山公園に訪れるのは『2008桜見物(1)』以来。おっと、まさかの10年振り。

 さて、紅葉の様子だが、八坂神社よりも部分的にではあるが進んでいる樹木が多かった。そもそも、紅葉する樹木の本数も公園故に八坂神社と比べようもなく、紅葉という点においては八坂神社よりも円山公園の方が見所が多い。
 紅葉目当て?の観光客も多く、特に海外の方の姿を多く見掛けた。

 公園内を紅葉を求めて彷徨うこと数分。やがて坂本龍馬、中岡慎太郎像の前に出た。あれ?こんなところにあったんだ、と今更ながらの発見。両氏が並んだ銅像といえば、霊山護国神社の印象が強く、まさか円山公園にもあったとは。これは京都検定公式ブックにも載ってなかったな・・・と、見栄っ張りの言い訳。
 しかしまた、銅像の周囲が程よく色付き、映える情景に。円山公園のベストショットとなりました。

京都にての地図(googleマップ)

 今回はランキングが成立しないのでなし。

 それにしても、八坂神社と円山公園にしか行っていないが、海外の方の姿を多く見ること。本当に数年前までは想像もしなかった状況の変化といったところだろうか。
 単純に、可能であれば静かに紅葉見物したいというのが誰しもの願望だろう。それが叶わなくなってきたというのは、日本、及び京都観光業を考えれば喜ばしいことだろうが、個人的には寂しくもある。まぁ、そもそもが人出の多いことがわかり切っている八坂神社や円山公園回っているぐらいで、そんな愚痴をこぼすなと言われそうだが。
 本当にそれを願うのであれば、早朝にメインどころを外して行けばいいだけの話だ、とはわかっている。わかっているが、早起きが・・・

 京都における今後の桜見物、紅葉見物は、これまで以上に、よりニッチな時間帯、場所を求める戦いとなりそうだ。

(2018/11/26)

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