<bean to bar>
<店舗名:COCO>
<価格:各種下記へ表記)>
以前、Dari Kの『ローストカカオ豆』を日課にしていると書いた。
カカオポリフェノールに期待される効果は、抗酸化作用による動脈硬化予防や肌荒れ予防。便秘改善やリラックスと様々。
なので健康志向とチョコレートとの相性は良いと考えられる。そこでよりカカオポリフェノール摂取に特化した先に『ローストカカオ豆』があると考えたのだが、今回紹介するCOCOの『bean to bar』は他の健康食材との組み合わせを試みたようだ。
コンセプトは「チョコサプリ」。
【イエロー・ターメリック(写真右上)】(税込:320円)
『ターメリックとオレンジの爽やかな味わいと香りの良い生姜のガナッシュ』(商品説明書より)
なんて鮮やかな黄色だ。この黄色はターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンの色そのままだそうだ。
ターメリックといえばカレーを思い浮かべるが、カレーチョコレートってことかな?
香りは特にカレーっぽい香りはしない。
一口。えーと、オレンジの風味がはっきりしている。その中に仄かにターメリックの風味が漂うのを感じられる。なので、ターメリックの風味を活かしつつ、上手にチョコレートとして風味を調整していることが伺える。ちなみに生姜は・・・どこにいたんだろう?
【パワー・ブラック(写真右下)】(税込:430円)
『熟成した黒にんにくの甘味とカシスの酸味が特徴的なガナッシュ』(商品説明書より)
黒にんにくとチョコレート!今回購入した中でもこれ程のインパクトはなかった。余りにも想像したこともない組みあわせ。故に、一番の楽しみだった。
見た目に黒。
香りは無臭。さすがにあのにんにくの香りは活かせないか。
一口。印象的なのはカシスの酸味。そして主役のにんにくは・・・どこにいる?説明書の記述によれば「黒にんにくの甘味」とあるので、甘味が黒にんにくのものとすれば、にんにく感はほぼないに等しい。チョコレートという商品の中でにんにく感を漂わせることは余り相性のよいことではないのかもしれないが、期待した「にんにくだ!」という感想を抱けないのは、少し寂しいところではある。ただ、それが熟成した黒にんにくの特徴であり、であるからこそ、チョコレートとして商品が成立しているのかもしれない。
本当ににんにく感がはっきりと漂うチョコレートだったら・・・一回試したら、もういいかな。
【デトックス・グリーン(写真左上)】(税込:320円)
『有機抹茶と59種類の栄養素が手軽に摂れるユーグレナのガナッシュ』(商品説明書より)
近年話題のユーグレナ(ミドリムシ)がついにチョコレートに。
これも実に面白味を感じた。
見た目に深い緑色。なんだろう、深遠さを感じるのはユーグレナとチョコレートの組みあわせに感じる奇抜さ故か。遠い目をしている自分を感じる。。。
さておき、これも香りはしない。
一口。第一印象は抹茶が強い。そもそも、ユーグレナの味を知らないのでなんとも言えないが、ユーグレナ自体に苦味や酸味はないようだ。となると、この柑橘系の酸味を感じるのはなんだろう。COCOのサイトで原材料を調べ、ゆずと推測。
目に見えない、味に感じないユーグレナの存在感。それでも栄養素を量ったならば、きっとユーグレナの存在感がたっぷりなのだろう。
【ビューティー・パープル(写真左下)】(税込:430円)
『チアシードと植物性コラーゲンが入った赤ワインのガナッシュ』(商品説明書より)
材料的にいえば女性を意識した一品と思われ、見た目にルージュの形状を思わせる。
香りはない。
一口。赤ワインの風味が主役。おそらくチアシードに独自の風味はないと思われる。ところが、チアシードといえばプチプチした食感が特徴的だが、滑らかな舌触りのガナッシュの中に、確かにプチプチした食感があり、他の商品にはない食感の変化が楽しめる。
ちなみにコラーゲンは・・・なんの存在もない。保湿効果に期待。。。
【レッド・ベリーズ】
『ポリフェノールの豊富なマキベリーとラズベリーガナッシュにほんのりローズの香り』(商品説明書より)
残念ながら売り切れで購入できず。
逆に言えば、一番人気か?
COCOの拘りは、
・ノンシュガー(代りに羅漢果やアガベシロップなどの天然の甘味を使用)
・ローチョコレート(高温でのローストせずに、低温焙炒か天日干ししたカカオを使用)
・ビーントゥバー(カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して行う)
だそうだ。
つまり、店舗のコンセプトとしてカカオを軸とした健康貢献を志向しており、その中でスーパーフードと呼ばれるカカオ以外の健康食材とのコラボレーションは、決して奇抜な発想ではなく、自ずと辿り着いた発展的発想と言えるかも知れない。
問題は経済的な部分だ。サプリメントとは継続してこそ効果のあるものだ。サプリを名乗る以上、継続性をも考慮した商品である必要があるように思われるが・・・あくまでも個人的な基準に沿って判断すると、価格と効果のつり合いが取れているとは言えないように思える。もちろん、問題ないと判断する人もいるだろう。極論すれば、問題ないと思える人向けの商品と言えるかもしれない。
ただ、ここではあくまでも購入者の経済基準を下げた視点で見ることにし、その為にサプリの継続性という部分を省いて考えてみる。
そうした中にあっても、チョコレート商品としての希少性は確かなものに思われ、その希少性を活かす為には贈物という手段が最適かもしれない。
継続性については、贈られた側の経済力と相談して貰えれば良い。
健康志向におけるカカオポリフェノール、プラスαの進化形。
ともかくも、商品としてのコンセプトは明確であり、印象の強さは間違いない。